今、私が受験に対して思うこと。
進学校
千葉工業大学 情報学部 情報工学科
私の合格体験記
今、私が受験に対して思うこと。
私が通っていた高校では、他校が高校2年生の時に文理選択が行われるのに対し、高校3年生で文理選択を行いました。そのため、他校では二年かけて行う授業量を一年で履修しなくてはなりません。それに加え、刻一刻と迫る受験に向けての勉強も行わなくてはなりません。
「受験勉強は夏休み明けからでも間に合う。」という趣旨の話を私の学校で聞いたことがあります。しかし、これは集中して勉強ができて初めて頷くことのできる言葉です。集中が続かない人は集中が続くように努力するか、集中が続かないなりに時間をかけるしかありません。当然集中が続くか否かなど他人と比べなくてはどちらか分からないでしょう。ただ、私は「続かない」方だったのでしょう。志望校に向けて勉強をしていたつもりでしたが、志望校はおろか、当初「すべり止め」としていた大学にさえ落ちてしまいました。結果、受験校のレベルの下限をうんと下げ、情報大学に受かりました。
最終的に千葉工業大学に受かることのできた私は春から大学生です。安堵の思いと共にやはり思うところがあります。
私は志望校を3年生になってかなり経った時(恐らく夏休み頃)に決めました。受験勉強もその頃始めたと思います。至極当然ですが、得意分野、苦手分野、全くわからない分野等があり、受験科目の多い国立は諦めていましたが、私立の勉強でさえ辟易してしまいました。
私の思うところというのは後悔です。私はもっと早くに志望校を決めるべきであったと思っています。そうすれば受験に使わない科目の勉強は最低限で済みますし、志望校を決めるというのはすなわち志望学科を決めること、ひいては自分のやりたいことを見つけることに他なりません。モチベーションに繋がる事もあるでしょう。
また、もっと早くに受験勉強を始めるべきであったとも思っています。学校の人達はテストの結果で一喜一憂しているかもしれません。しかし、自身の志望する大学に受かった時の喜びは、テストで高得点を取った時のそれとは比べ物にならないでしょう。大学の入学試験を受けるにはお金が要ります。お金の面で言えば、何校も受けて何万も払って全て落ちてしまうのと、何校も受けて納得できる学校に受かるのと、どちらが好ましいかは自明でしょう。これは一概にテストの点では測れないのです。
高校3年生になって、それまで習った数学の内容を一片も漏らさず覚えているのでしょうか?適切なタイミングで使えるのでしょうか?英単語千何百語を覚え、使えるというレベルに一年間で持っていけるのでしょうか?文法を理解し、言い回しを理解した上で古文を読めるでしょうか?是非今一度考えて下さい。そして危機感の欠片でも感じたのなら考えて下さい。自分が何をやりたいのか、どの大学ならそれが学べるのか、学べる学科を受ける上でどの教科が必要なのかを。
大学を受ける上で少し話をするなら、実力相応程度の大学は一校でなく、複数校受けることをオススメします。
どうか私と同じ轍を踏む人が一人でも少なくなることを願います。
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